スマートディスプレイ

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スマートスピーカーの普及

2018年1月にEdison ResearchとNPRから「Smart Audio Report, fall/winter 2017」というスマートスピーカーの利用状況などを調査した報告が発表されました。それによれば、18歳以上のアメリカ人の16%、およそ3,900万人がスマートスピーカーを所有しているそうです。Amazon Alexaが圧倒的に多く、18歳以上のアメリカ人の11%、Google Homeは4%となっています。

display_001_Rhttp://nationalpublicmedia.com/wp-content/uploads/2018/01/The-Smart-Audio-Report-from-NPR-and-Edison-Research-Fall-Winter-2017.pdf より)

2017年11月にガートナー社が発表したスマートスピーカーの市場規模予測では、2015年の3.6億ドルが2020年には21億ドルにまで成長し、全世界での普及率は3.3%と見込んでいます。

では、日本でのスマートスピーカーの普及はどうなのでしょうか。2017年12月に、エルテックス(株)が発表した「第10回通信販売調査レポート」によれば、日本のスマートスピーカー所有率は2.5%となっています。将来的に保有したいIT関連機器の2位にAIスピーカーが入っています。(エルテックス http://www.eltex.co.jp/lab/research/20171222.html 参照)

日本では、音声AIの日本語化に時間を要して発売が他国より遅かったことや、人前で声を出すことに恥じらいを感じる国民性などから、今のところ諸外国ほど普及率も認知度も高くないようです。日本でのスマートスピーカーの普及はこれからというところでしょうか。

そうした中、海外ではスマートスピーカーの次なるトレンドとして「スマートディスプレイ」が注目されているようです。LG、ソニー、JBL、Lenovo、facebookなどが2018年中に発売するとの報道も見られます。

スマートディスプレイとは、タッチ画面付きスマートスピーカーで、スマートスピーカーと同じように声だけで主な操作を行います。Amazonはすでにアメリカ市場で「Echo Show」と「Echo Spot」の2機種の製品を発売していますが、これに対抗するものとしてGoogleが「スマートディスプレイ」と名付けて提唱したカテゴリとのことです。

タブレットとの違いは、タブレットほど高機能ではなく、機能を絞り込んだシンプルなもので、お年寄などデジタル機器に不慣れな人でも容易に操作できる点のようです。

スマートディスプレイの事例

Echo Show

Echo Showは2017年6月末に発売された製品です。正面が縦横 184mm、底面の奥行きが90mmで重さは1.17kgの据え置き型です。ACアダプタで駆動します。価格は約230ドルです。

当然ながら、ディスプレイが付いたことで、動画ニュースやセキュリティカメラの映像表示、音楽を流せば歌詞の表示、スワイプ操作、天気予報の表示、買い物リストなどの作成など声以外の情報を見ることができるようになっています。

また、ビデオチャット機能を備えており、Echo Showを所有しているか、Alexaスマートフォンアプリを使用しているとハンズフリーでビデオ通話ができます。

接続性に関しては、指輪型のウェアラブルトデバイス「Ring」、SNSやスマートフォンと連携する電源アダプター「WeMo」、スマート照明「Philips Hue」、IoT機器の管理を一元化する「SmartThings」、スマートサーモスタット「ecobee」、ホームオートメーションの「Wink」などのスマートホーム製品と接続可能とのことです。

Echo Spot

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Echo Spotは、2017年12月に発売された製品です。直径10cmほどの球体を斜めに切った目覚まし時計のような形をしています。中に直径約6㎝の円形のディスプレイがはめ込まれています。重さは約420gでEcho Showと同じように、ビデオ通話や、ニュースなどネット動画の再生、セキュリティカメラの映像表示、音楽の歌詞表示、カレンダーや天気予報などの情報の表示ができます。

本体色は白と黒があり、価格は130ドルとなっています。

https://www.amazon.com/Amazon-VN94DQ-Echo-Spot-Black/dp/B073SQYXTW より)

Aloha&Fiona

AlohaとFionaはFacebookが開発を進めるスマートディスプレイの社内コードネームです。2018年7月頃に発売されるのではないかと言われています。様々なメディアの情報では、15インチのタッチスクリーンを搭載し、ビデオチャットやSNS関連のサービスが利用できるとのことです。また、AlohaはFionaよりも高性能で、顔認証機能を搭載したソーシャル機能に特化した製品のようです。Alohaは製品名「Portal」として発売されるとのことです。

イギリスのMobile Marketing Magazineの記事には、15インチのスクリーンパネルはLGから調達され、台湾のペガトロン(Pegatoron)でデバイスの組立が行われるとあります。た、Sony Music EntertainmentとUniversal Music Groupと締結した音楽ライセンス契約によるミュージック再生機能も搭載されているそうです。(http://mobilemarketingmagazine.com/facebook-aloha-portal-fiona-smart-speaker 参照)

Lenovo Smart Display

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Lenovo Smart Display はGoogle Assistant内蔵のスマートディスプレイで、仕様はSnapdragon 624、メモリ2GB、内臓ストレージは4GB、ディスプレイは、1,980×1,200ドット表示対応の10.1型と1,280×800ドット表示対応の8型、10Wフルレンジスピーカー、IEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠無線LAN、Bluetooth 4.2+BLEを搭載、カメラは、5MPの前面カメラとなっています。

機能は、「Echo Show」や「Echo Spot」などとほとんど同じですが、YouTubeの再生やGoogle Duoを利用したビデオ通話などができます。また、Nestなどに準拠するスマートホーム機器と互換性があります。

価格は10.1型モデルが249.99ドル、8型モデルが199.99ドルとなっています。

http://blog.lenovo.com/en/blog/seeing-is-believing-on-the-new-lenovo-smart-display-with-the-google-assista より)

JBL Link View

Link Viewは330×150×100mmの楕円形の形をし、8インチタッチスクリーンを搭載しています。スクリーンの上部は5Mピクセルのカメラ、スクリーンの左右に10Wのスピーカーが設置されています。また防水仕様となっているので台所などでの使用も可能で、音声でレシピを検索し、動画で作り方は確認するという使い方ができます。

LG ThinQ View WK9

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LG ThinQ View WK9はLGエレクトロニクスの製品です。2018年内での発売が予定されていますが価格は未定です。

左右にスピーカーを搭載し、8インチタッチディスプレイ、フロントフェイスカメラ、Googleアシスタント、Chromecastが内蔵されています。

http://www.lg.com/us/home-audio/lg-WK9-wireless-speakers より)

FACE

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FACEは、LINEがClovaの発表時に、2017年冬にローチン予定としていたスマートディスプレイです。今のところ(2018年2月下旬現在)、まだ発売されていないようです。

(LINE https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2017/1667 より)

 

Little Fish VSI smart speaker

Little Fish VSI smart speakerはBaiduの製品です。ビデオ通話や中国のビデオストリーミング「iQiyi(愛奇芸)」に対応し、2018年3月に発売予定となっています。

Mark II smart speaker

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Mycroftのスマートディスプレイです。196 mm (H) ×105 mm (Ø)、 6マイクロアレイ、4インチのタッチスクリーン、4″IPS LCDタッチスクリーンなどの仕様になっています。

(Mycroft https://mycroft.ai/ より)

 

 

Movistar Home

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スペインの通信事業大手のテレフォニカ傘下の携帯電話事業会社Movistarが開発しているスマートディスプレイです。テレフォニカのAI音声アシスタントAuraを搭載しています。「OKオーラ」と言って動画コンテンツ、ビデオ通話、スマートホームデバイス制御、留守番電話などが可能とのことです。

https://aura.telefonica.com/movistar-home より)

 

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