ウェアラブルデバイス市場
IDCは2015年12月3日に、世界ウェアラブルデバイス市場に関する調査結果を発表しました。
それによると、2015年第3四半期の出荷台数は、2014年同期の710万台から2100万台へと約3倍の伸びとなっています。企業別では、もっとも出荷台数が多かったのはFitbitで470万台、2位はAppleで390万台、3位はXiaomiで370万台となっています。出荷台数、市場シェアは下表のとおりです。
(出典:IDC Press Release http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS40674715)
2014年同期はFitbitが約32%のシェアを占め1強他弱と言ったところでしたが、1年で様相が随分変わってきたように感じます。Apple Watchの発売が2015年4月でしたから、わずか2四半期でAppleが大きくシェアを伸ばしたことになります。中国のXiaomiも前年5.7%から17.4%へと約3倍、出荷台数では9倍と飛躍的に拡大しています。昨年の1強他弱から今年(2015年)は3強体制になったようにも思えます。
下図は、今回トップ5に入ったベンダーの昨年からのシェアの変化です。
(http://icharts.net/chartchannel/worldwide-wearable-device-top-5-vendors-market-share-2015q3_mh7tyi1dc より)
5位のXTC(小天才)は、中国のスマートフォンメーカー 歩歩高(BBK)の傘下で、子ども向け電話機能付き腕時計「Y01」のみです。中国市場だけで販売しているものです。ちなみに3位のXiaomi(シャオミ)も出荷台数のほとんど(97%)が中国向けとなっています。前回3.3%のシェアで5位だったsamsungは圏外へ、前々回、4.4%で5位だったJawboneも今回また圏外となっています。
(IDC資料より作成)
各ベンダーの市場シェアの2015年の変化は上図のようになっています。「その他」が確実に増えているということは、ウェアラブル市場に多くの企業が参入し、新製品を投入しているということなのかもしれません。先に3強とは言ったものの、入れ替わりの激しい市場と言えそうです。