インフルエンサー

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インフルエンサー

2016年3月、「”インフルエンサー”を探し出せ!」というタイトルでNHKが「インフルエンサー」が取り上げていました。また、中国のネット業界で「インフルエンサー」が人気の投資先になっているという話もあります。インフルエンサーという言葉は前々からあったのですが、最近特に耳にするようになってきたように感じます。

インフルエンサー(influencer)とは、人々の消費行動に影響を与える人物のことを指します。特に、特定分野に詳しい専門家やトレンドに人一倍敏感で、インターネット上で強い影響力を持つ個人のツイッターやフェイスブックなどのSNSの発信において、多くの人の消費行動・購買意思決定に影響を与える人たちです。いま企業のマーケティングでは、こうしたインフルエンサーをSNS上のデータ解析によって特定し、マーケティングにいかそうということが行われています。

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(http://www.spi-consultants.com/ja/terms/archives/influence-marketing.php より)

インフルエンサー・マーケティング

マーケッティングとは、Wikipediaでは、

「企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、『顧客が真に求める商品やサービスをつくり、その情報を届け、顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動』の全てを表す概念」

と定義していますが、そうした企業活動にインフルエンサ―を活用しようというのがインフルエンサー・マーケティングです。例えば、芸能人やスポーツ選手などのインフルエンサーに商品を提供し、口コミを喚起しようとするのもそうした手法一つですが、こうした手法をさらに進め、有名人や専門家などの発進した情報を、有力ブロガーが記事にすることで、直接その商品に関心がない人にも情報を浸透させようという2階層のインフルエンサーを活用した手法もあるようです。

私たちがモノを購入するとき、友人や家族の意見やどことなく耳にした口コミなどを購入決定の参考にしますが、近年は特にSNSでの口コミを参考にする傾向が強まっているようです。インフルエンサー・マーケティングについてはいろいろな説明がされていますが、少々乱暴な言い方かもしれませんが、口コミを効率よく広げさせる影響力の持った人をターゲットにした働きかけと言えるかもしれません。商品を10万人に認知させようというとき、企業が10万人にアプローチするより、影響力のある100人にアプローチすることで10万人に広がるならコストも大幅に削減できますし、企業がアプローチするより、同じ消費者としての立場から発信された体験談や評価など情報は、商品への信頼度も高めることにもつながります。

そこで企業では、インフルエンサーが発信する情報、その情報に反応するユーザーの傾向、よく見られているサイトなどのデータを解析し、企業が売りたい商品やサービスの情報のタイミングを見極め、効果的に口コミを普及させるといった戦略をとっているようです。

インバウンドビジネスにおいてもインフルエンサーを活用する動きがあります。影響力のある害故国の有名人、著名人に、日本の商品や人気スポット、サービスの情報を提供して、発信してもらうことで集客に結びつけようというわけです。日本人が気づかないところに外国人が殺到するという現象などは、こうしたインフルエンサーの影響なのかもしれません。

マーケティングからは少々話がそれますが、最近話題となった匿名ブログ「保育園落ちた、日本死ね」が、政治をも動かしつつあるように、インフルエンサーは、この夏に行われる参議院選挙でも注目されているようです。特に今回は選挙年齢が18歳に引き下げられ、SNSが生活の一部になっている若い有権者が増えることから、その動向に影響を与えると思われるインフルエンサーの発信をどう分析していくかということが注目されています。

しかしこのようなマーケティング手法は、一歩間違うと逆効果となり、炎上のリスクも指摘されています。その要因としては、「他社と同じインフルエンサーに依頼が集中する」、そのことで「やらせと捉えられてしまう」、発信する情報の一貫性やフォロワーとの関係や質などから「ソーシャルスコアの高い人=インフルエンサーではない」ということが挙げられています。

また、一般消費者は、高度な専門知識を持つインフルエンサーの発信する情報より、自分と同レベルあるいは少し上のレベルの人の発信に親近感を持つという指摘があり、必ずしも専門的な知識を有したインフルエンサーの情報が消費者の購買に結びつかないという指摘もあります。むしろ、多数の草の根インフルエンサーの活用が重要であるというわけです。(東洋経済ONLINE http://toyokeizai.net/articles/-/37622 参照)

アンバサダー

アンバサダー(Ambassador)は「大使」という意味がありますが、自分の好きな企業やブランドについて、影響力は少ないが自発的に宣伝してくれるひとです。いわば純粋に企業のブランドや商品を熱狂的に応援するファンです。アンバサダーが、TwitterやFacebookなどのSNSで商品やブランドのファンを広げていくという手法は「アンバサダーマーケット」と言いますが、このマーケティングでネスカフェは、成功していると企業の1つです。

アンバサダーの中にはインフルエンサーもいますが、必ずしもインフルエンサーである必要はありません。インフルエンサーは影響力を重視する層で、アンバサダーは、商品やブランドに対する愛情の強さを重視する層からなると言えます。

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(http://agilemedia.jp/ambassador/about より)

エバンジェリスト

エバンジェリストの語源はキリスト教の伝道者(evangelist)ですが、最近、IT関連企業を中心に、増えてきた肩書きでもあります。どちらかというと、自社の製品やサービスなどを顧客などにわかりやすくPRする仕事を担っている人といえます。ITを中心とする技術の高度化・複雑化が急速に進む中で、一人でそれらの技術を熟知することは難しくなってきています。そこで、IT環境のトレンドや最新テクノロジーを分かりやすく伝えるエバンジェリスト(evangelist)の重要性が高まっているわけです。エバンジェリストにはプレゼンテーションやデモンストレーションの技術はもちろんですが、技術に関する専門性もエンジニアと同等のレベルが求められます。

 

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