コネクテッドカー(Connected Car)とは?

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コネクテッドカーとは、自動車にインターネット通信機能を付加したというだけでなく、生活の中のひとつの情報端末として利用者の利便性を高める道具(デバイス)ととらえるとよいのではないでしょうか。

安全性を高めたり、効率的な運転を助けるために様々なデータを収集・分析して利用者に提供するだけでなく、利用者の生活情報まで含めてサービスを提供する情報端末として自動車を活用しようというのがコネクテッドカーといえます。自動車などの移動体に通信システムを組み合わせて、リアルタイムに情報サービスを提供するテレマティクスを発展させたものととらえることもできるかもしれません。

コネクテッドカーの市場

Machina Researchの調査では、2022年にはインターネットに接続されているクルマ(7億台)と車載システムなど(11億デバイス)は18億に達し、市場規模は4220億ドルに達すると予測しています。

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出所:Machina Research, 2013.6

コネクテッドカーでは、GPSから収集される位置や速度情報の「プローブデータ」や、車間距離センサ、ドライバーモニタリングセンサ、ステアリング舵角センサ、スピードセンサなどから膨大なデータが収集されます。これらのデータと位置情報や速度やブレーキ、車両コンディション、走行データ、路面状況などのデータを活用することで、クルマの走行支援、車両診断、渋滞緩和や交通管理、危険予知や交通事故削減、保険サービスなどへの活用による新たな市場創造が期待されています。

コネクテッドカーのプラットフォーム

車載OSでは、Appleの「CarPlay」やGoogleの「Android Auto」などがあります。HIS Automotiveの調査では、2020年にはAndroid Autoは4000万台、CarPlayは3700万台がクルマの車載OSに搭載されると予測しています。トヨタ自動車は、車と通信を掛け合わせた独自のテレマティクスサービス「T-Connect」の提供を開始しています。

Autonomous Car(自動運転車)

コネクテッドカーは今、Autonomous Car(自動運転車)に進化しつつあります。2015年1月6日~9日までラスベガスで開催された国際家電見本市(CES)においては、モーターショーを彷彿させるほどに最新の技術を搭載した車が展示されていましたが、特にAudiがCESに合わせて自動運転車をサンフランシスコからラスベガスまで走らせたり、Volkswagenが無人で自動駐車するクルマのデモ展示を行ったり、Mercedes-BenzがCEA(全米家電協会)のGary Saphiro氏を、運転手のいないコンセプトカーに乗せてステージに登壇させたりするなど、自動運転車に力点が置かれていたようです。

Autonomous Carの定義

自動運転車は、国際的な統一基準や定義は明確に決まっておらず、国土交通省が、自動車の運転への関与度合が高まった運転支援システムによる走行と完全自動運転を自動運転として定義していますが、一般的には完全自動運転というとらえ方が浸透しているのではないでしょうか。

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出所:国土交通省「オートパイロットシステムに関する検討会 中間とりまとめ」 2013.10

自動運転車で先行するIT企業

  • Googleは、2009年から自動運転車の開発に着手し、2010年からサンフランシスコ市やマウンテンビュー市内など交通量の激しい市街地などで100万マイルを超える距離での無人テスト走行を実施しています。また、完全自動運転を目的としたフル装備のプロトタイプをすでに公開しており、2015年中には、北カリフォルニアの公道のテスト走行を行い、2020年の実用化を目指しています。
  • Tesla Motorsは2014年10月、自動運転機能を搭載した「モデルS」を発表しました。テスラでは、自動車に組み込まれたソフトウェアをインターネット経由でアップデートできる仕組みを整備しており、バグの修正や自動運転の精度も高めていくことが可能となっています。2020年をめどに電気自動車(EV)で「完全自動運転」の実現を目指しています。
  • 2015年2月になって、Appleが自動運転車を開発しているとの報道がありました。既にダイムラー社などの自動車メーカーから技術者を引き抜き、電気自動車をベースとした自動運転車についての研究を加速させているとも報道されています。

既存自動車メーカーの動き

  • 日産自動車は2020年代の実用化を目指して「リーフ」をベースに、自動運転に対応したHMI(human machine interface)も含めて、開発を進めています。
  • トヨタ自動車は、運転者を支援する範囲での実現を想定した車を2~3年を目途に市場に投入する予定のようです。
  • Daimlerは、2025年までに大型トラックの自動運転の実用化に向けて、MercedesBenzのコンセプト車「Mercedes Benz Future Truck 2025」の開発を進めている。
  • BMWは「BMW i3」に「Remote Valet Parking Assistant」というシステムを搭載し、運転手がスマートウォッチから自動駐車の操作を指示したり、スマートウォッチに音声指示をすると運転手がクルマを使う時間を割り出し駐車場の出口までクルマが自動的に出てくるといったことができるシステムを開発しており、CES 2015でもデモを行っています。
  • Audiは「Audi RS 7」をベースにした自動運転車のコンセプトカーの「ボビー」を発表し、テスト走行では最高時速240キロを出しながらも正確なブレーキやコーナリングを行うことに成功しています。また、シリコンバレーからラスベガスまで、約900kmの自動運転にも成功しています。

(ZDNet Japan http://japan.zdnet.com/article/35058706/ より)

 

 

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