IoT競争力

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IoT競争力

総務省がIoTに関する2015年末時点での国際競争力指標を発表しました。アメリカ、中国、日本、韓国、台湾、ドイツ、オランダ、スウェーデン、フランス、フィンランドの10各国・地域を比較したものです。この10カ国と地域は、世界経済フォーラム(WEF)による「ICT分野の国際競争力ランキング」及び国際電気通信連合(ITU)による「ICT開発指数」の結果を参考に選定されています。
総務省はこれまでICT国際競争力指標を公表してきましたが、、新たに「IoT国際競争力指標」を策定したことについて、IoT社会の到来を踏まえ、ICT産業の現状をより適切にはかるためと述べています。

IoT国際競争力指標

「ICT国際競争力指標」は、①市場シェア(企業競争力)及び②輸出額シェア(輸出競争力)からなり、市場シェアは、主要なサービス、端末・機器、デバイス(8分野 37 品目)ごとに、世界市場に占める当該国の売上高シェア、輸出額シェアは、主要な端末・機器、デバイス(7分野 20 品目)ごとに、世界全体の輸出額に占める当該国の輸出額のシェアです。

こうした従来のICT国際競争力指標からIoT社会の到来を踏まえて次の3点を見直したものが「IoT国際競争力指標」です。

① ICT産業を「IoTの進展等による成長市場(IoT市場)」と「従来のICT市場(ICT市場)」に分けて分析」
② 「サービス・製品の競争力」とともに研究開発やファイナンス等の「潜在的な競争力」に関する指標を導入
③ 主要10ヶ国・地域の企業競争力をスコア化し、総合ランクを算定

(IoT国際競争力指標について 総務省情報通信国際戦略局 http://www.soumu.go.jp/main_content/000472014.pdf より)

見直しの①「IoTの進展等による成長市場」というのは、具体的にはスマートシティ、ヘルスケア、スマート工場、コネクッテドカーです。②の研究開発はIoT市場のR&Dエンジニア数、ファイナンスはIoT市場のM&A金額です。その他にIoT関連標準化団体参加企業数なども指標の構成となっています。

経済産業の発表では、従来のICT市場と今回見直しされたIoT市場それぞれでスコアを算出し、合わせて総合スコアとしてランキングを発表しています。

iotscore_002_R(IoT国際競争力指標について 総務省情報通信国際戦略局 http://www.soumu.go.jp/main_content/000472014.pdf より)

日本のスコア

日本は、総合スコアが51で、3位にランクされています。従来のICTスコアでは6位ですがIoTスコアは3位になっています。
IoTスコアについて見てみると、個別の7項目のうち5項目で平均スコア50を上回っていますが、M&A金額(IoT)が48で6位、IoT標準化団体参加企業数が49で4位となっています。ヘルスケアはスコアが57ですがランクは4位となっています。最もスコアの高いのはスマート工場の62でランクは1位です。

iotscore_001_R(IoT国際競争力指標について 総務省情報通信国際戦略局 http://www.soumu.go.jp/main_content/000472014.pdf より)

平均を下回った「IoT標準化団体参加企業数」ですが、アメリカが全体の54%で圧倒的な数ですが、日本、ドイツ、中国は約5%でほぼ同じになっています。ドイツのランクは5位となっています。

ちなみに、集計の対象としたIoT関連標準化団体とは、IICOCFOneM2MAll Seen AllianceThread GroupなどIoTにフォーカスした団体です。3GPPなどは含まれていません。

もう一つ平均を下回ったM&A金額ですが、2015年のoT市場における国・地域別M&A金額シェアでは、アメリカの58%、中国の8%に次いで日本は7%で3番目になっています。日本の次はドイツの6%です。スコアではアメリカは3位、中国は7位、ドイツは4位で、1位はスウェーデンとなっています。

前述のようにIoTスコアでは7項目中5項目で平均を上回っていますが、ICTスコアは平均を上回っているのは8項目中3項目(半導体、家電・OA機器、エンジニア数(ITC))のみとなっています。特に、クラウド9位、移動系ネットワーク機器10位、情報端末10位などランクも低くなっていますです。

iotscore_003_R(IoT国際競争力指標について 総務省情報通信国際戦略局 http://www.soumu.go.jp/main_content/000472014.pdf より)

製品・サービスの競争力における世界市場の成長率と日本企業の成長率を比べた場合、上記の表のようにICT市場の関連項目はやや縮小傾向にありますが、IoT市場の関連項目においては、日本企業が世界市場を上回っているようです。

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